カリフォルニア州のスタートアップ企業が開発を進めている「非侵襲的ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)」技術が、実用化に向けて大きく前進しました。この技術は、頭部に装着する特殊なヘッドセットを通して利用者の脳波を読み取り、それをリアルタイムでデジタル信号に変換することで、外部の機器を操作することを可能にします。
特に注目されているのが、この技術を用いたドローンの操作デモンストレーションです。利用者がドローンを「上に飛ばしたい」「右に移動させたい」と心の中で意図するだけで、実際にドローンがその通りに動く様子が公開されました。これまでのBCI技術は、複雑な調整や外科手術が必要なものが主流でしたが、この新しいシステムは、日常的にヘッドホンを装着するのと同じくらい簡単に使用できる点が画期的です。
この技術が実用化されれば、私たちの生活に大きな影響を与える可能性があります。例えば、重度の身体障害を持つ人々が、思考のみでコンピューターやロボットを操作し、社会参加の幅を広げることができるでしょう。また、エンターテイメント分野では、ゲームやVR体験が文字通り「念じるだけ」で操作できるようになるかもしれません。
現時点ではまだ精度や応答速度の面で改善の余地がありますが、開発者たちは数年以内の一般市場への投入を目指しているとのこと。SF映画でしかありえなかった「思考による操作」が、いよいよ現実のものとなりつつあります。今後のさらなる進展から目が離せません。

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